「GCR/RV関連情報」イラクのRV(通貨価値再評価)へ向けた現実的な手段とは!?
現在、イラクは自国通貨(イラクディナール)の価値再評価を成すための努力を続けています。
目次
イラクのRV(通貨価値再評価)へ向けた取り組み
以前からお話しているように、現在推進されているQプラン(GCR/RV、GESARAなど)は「魔法」によって創出されるわけではありません。
人類(地球人)にとって”現実的”な手段を通じて成し遂げるべき要素となっています。
ゆえに、現在イラクで推進されている自国通貨(イラクディナール)の価値再評価(RV)の動きも魔法など介在することなく、現実的な手段(取り組み)を通じて推進されています。
通貨価値再評価のための現実的な3つの要素&手段
イラク政府&CBI(イラク中央銀行)によるイラクディナールRV(通貨価値再評価)は、大きく分けると下記現実的な3つの要素&手段を通じて推進されていると考えています。
1)イラクディナールを国際的な通貨(としての信用)に戻すための様々な「規制・制限」「条件」のクリアー
2)新たな金融インフラ(金融システム)&新通貨の整備・構築
3)イラク国民への金融政策教育(告知と実践)及びイラクディナールの「需要と供給」を利用した通貨価値向上
1)イラクディナールを国際的な通貨に戻すための様々な「規制・制限」「条件」のクリアー
湾岸戦争(1990年8月2日にイラクが隣国クウェートに侵攻したことを起点として起きたとされている戦争)の結果、イラクは国際的な信用を損なうと共に
米国(DS)による様々な制裁・規制を受ける
こととなりました。
その結果として、主に「石油取引の利権」を米国に奪われ、イラクディナールはさらに国際的な通貨として信用を無くすこととなりました。
そのような状況下にて、イラクディナールのRV(通貨価値再評価)を行うために、まずは・・・これらの「制裁・規制」を解消する必要があります。
複数の対象要素(制裁・規制)がありましたので、詳細は割愛させていただきますが、最も重要な対象要素(制裁・規制)となっていた(過去形)のが
米国からの制裁(ワシントン、米国財務省など)
WTO(World Trade Organization:世界貿易機関)からの排除
となります。
結論として現時点では、何度も繰り返し実施された会談を通じて、実質的に上記課題が解決されています。
ただ、表舞台(演劇)において
イラク国内にまだ米軍駐留している(完全撤退に至っていない)
イラクのWTOへの再加盟が公式に発表されていない(2024年5月9日頃に発表の可能性といった噂あり)
という形式的な課題が残っている状況です。 (※ただ、あくまでも演劇上の話なので、当該要素が顕在化する必要性の有無は、どちらでもいいような気がしています)
2)新たな金融インフラ(金融システム)&新通貨の整備・構築
イラクディナールRVを実施する上で、個人的には最も重要な物理的課題と捉えているが
安心・安全な国際取引(金融・貿易)を可能にするための「新たな金融インフラ(金融システム・貿易システムなど)」の構築
デノミ&紙幣偽造などセキュリティー向上を目的としたイラクディナール新紙幣(低額紙幣)の創出・準備
です。
金融インフラは「国内金融機関間」「金融機関と一般市民(ATMなど)」「イラク国内金融機関と他国金融機関」「海外渡航時の外国紙幣交換」など様々な要素にて新たな対応・仕組みが必要となります。
当該要素は物理的に最も時間を要するもの。イラクでは何年にも渡って、新たな金融インフラ整備(主にデジタル化)が推進されてきています。
現在の最新動向(日本時間5月4日朝)として重要な動きがありました。
イラク国内にてイラク国民(まだ限定的?)に銀行口座と連動しているデジタルカード(キャッシュカード)を配布。新金融システムのもと、デジタルカードを使った資金移動・取引(海外送金など)に成功した
とのこと。イラクにおいては画期的な出来事となります。
当該要素も以前から段階的に推進されてきています。全てのイラク国民が自由に利用できる金融システムとなった時(システム構築と稼働)にイラクディナールRV(為替レート変更と低額新紙幣の導入)が物理的に実行可能となるわけです。
イラクディナール新紙幣(低額紙幣)は既にデザイン決定されており、新札見本が公開されています(イラク国内金融機関の中で)。
当該要素は既に準備完了となっています。
3)イラク国民への金融政策教育(告知と実践)及びイラクディナールの「需要と供給」を利用した通貨価値向上
イラクディナールのRVをスムーズに実行するためには
イラク国民の理解
が必要不可欠な要素となります。
イラクディナールのRVはイラク国民の生活を大きく転換する重要な要素となりますからね。イラク国民が事前にその内容・目的・主旨を知っておくことが必要となります。
既にイラク政府(スダニ首相など)及びイラク中央銀行(CBI)は段階的に何度も
イラクディナールの為替レート変更を行う予定であること
イラクディナールの新紙幣投入(低額紙幣)の予定
イラク国内では「米ドル排除」を推進。自国通貨「イラクディナール」のみを日常使用の通貨とすること
などが語られています。
現時点で大半のイラク国民が上記要素(イラクディナールRV)を認識していると考えています。
現在、イラク政府&CBIが重点要素として取り組んでいるのが
市場(外国国内)の「需要と供給」の力学を利用した通貨価値(イラクディナール)向上
です。
現実的には、いくらイラク政府&CBIがイラクディナールの通貨価値再評価(RV)を実施したいと言ったとしても、市場のイラクディナールに対する「需要」が高まらなければ、イラクディナールの価値も上がらないのです。
一般的に「需要」を高めたことによる通貨価値UPが見られるまでには、世界的な標準として「約3か月」ほどの期間が必要と言われています。
イラクでは長き年月、イラクディナールに対する制裁・抑圧を受けてきていましたので、イラク政府&CBIは過去16か月間もの時間をかけて
国外・国内へ向けたイラクディナールの需要喚起(の取り組み)
を推進しています。
例えば、国外に対しては、様々なプロジェクトを通じて「イラクと諸外国との二国間契約の締結」を増やすことで、イラクディナールに対する価格圧力(重要の増加)を高めています。
私は、現在かなり成果が見られているものと判断。現実的な取り組みの視点からみた「イラクディナールRVへ向けた課題・条件」はほぼクリアーされつつある状況と感じています。
現実的な取り組みに関する見解(私見)
総合的な視点からの私見となりますが、現在(日本時間5月4日朝)イラクディナールのRVに向けた現実的な課題として残されているのは
新たな金融インフラ(デジタル化)の構築と普及
イラクディナールに対する更なる需要喚起
なのではと考えています。
いずれの要素も現時点で最終地点直前に到達しているものと推察。全てのイラク国民への利用拡大とイラク国内でのイラクディナールの更なる需要増加を残すのみと考えています。