「GCR/RV関連情報」イラク議会・金融機関が休止期間へ
イラクデイナールRV(通貨価値再評価)に関連した、昨日(イラク時間12月23日)のイラク国内トピックスを取り上げます。
イラク議会・金融機関が例年よりも早く休止期間へ
イラク国内では、連年との比較で変化(違い)を感じさせる動きがありました。
イラク政府・議会・金融機関が例年よりも長い休止期間へ
突入したことです。
イラク貿易銀行が2025年1月7日まで閉鎖(休業)。休止期間中はイラク国内の各銀行との取引停止。
クルディスタン地方政府は、2025年1月2日まで公式の勤務時間を停止。
イラク議会は活動停止。議会会期の再開は2025年1月9日から。
など、いずれも例年と比較して、長い休止期間となるようです。
イラクディナールRV(通貨価値再評価)の実行タイミング?
これは、イラクディナールRVを実行するタイミングに関する、ひとつの見解(見方)なのですが、以前からイラク国内でイラクディナールの為替レート変更を実施する上で、混乱を招かないためには
金融機関(主にイラク国内)の休止中
が最善なタイミングとなる。そんな考え方があります。
基本的に、突然イラクディナールの為替レートが変更されたとしても、イラク国内でイラク国民がイラクディナールを使用して生活する分には特に問題はおきません。必然的にイラク国内の銀行が停止していても大きな問題(混乱)は生じないわけです。
ここまで、イラク政府は繰り返し「IQD為替レート変更の実施」に関して、イラク国民に伝えてきています。(公報済み)。そのような準備も成されていますのでイラク国民を混乱させることはないと考えられます。
イラク国内の銀行の休止がイラクディナールの為替レート変更を実施するタイミングとして適していると考えるのは
イラク国内で米ドルをイラクディナールに両替する動き(利益を得る)が集中しないようにする。(大混乱の可能性がある)
ことが出来るからです。
IQD為替レート変更を実施後、イラク国内の金融機関の休止期間中に国民に対する段取り調整を行う事で金融機関の再開後に混乱なく、通貨交換(米ドルをイラクディナールに)が行える・・そんなストーリーが描けることが理由となっています。