イラク国内での「RV(通貨再評価)」が現実的計画である理由!?
現在、イラクにて「イラクディナールのRV(通貨価値再評価)」は表舞台においても最重要な国家プロジェクトとして推進されています。
目次
「イラクディナールのRV(通貨価値再評価)」が目前に迫る現実的な計画である理由!?
Qプランにおいて、現時点で最も早く現実的計画として具現化の路を進んでいるのが
イラク国内でのイラクディナールの価値再評価(RV)
です。
私が「イラク国内動向(GCR/RV動向)」を追っているのは、Qプランの進行状況を把握する上で最も効果的な情報となるからです。
昨年(2022年)までは「イラク国内のGCR/RV推進」は裏舞台での動きが中心でしたが、約半年ほど前から、その動きは表舞台へと移行。今は
イラク政府の国家プロジェクト
として公なものとなっています。
イラクディナールの価値再評価(RV)が現実的な計画となっている「3つの理由」
今年(2023年)になって、イラク国内でのイラクディナール価値再評価(RV)が現実的な国家プロジェクトとして位置づけられていることが明らかとなっています。
その理由は複数存在していますが、今後もその動向に要注目となる「3つの要素(理由となる要素)」をご紹介したいと思います。
イラク中央銀行(CBI)公式HPに「声明」が記載
イラク中央銀行(CBI)公式HPにて先月(8月)下記のような見出しの「声明」が記載されています。
ドルと為替レートの取り扱いに関するイラク中央銀行の声明
当該声明の中で「イラクディナールの為替レート」に関する施策や方針なとがいろいろ語られているのですが、要するに
イラク国内では「米ドル」を排除して、イラクディナールのみを使用する市場の構築・整備を行う
イラクディナールの価値を高める(為替レート変更)政策を推進する
ことが記されています。
もちろん、直接的な「GCR」「RV」といった言葉は記されていませんが、その内容は「イラクディナールの価値再評価(RV)」を念頭にした声明となっています。
イラク国内での「大規模住宅都市構想(20計画)」の発表
イラクでは予算決定後、様々な国家的プロジェクト(構想)が動き始めています。
そんな一要素として先日、地方自治体の大臣(バンゲンレカニ氏)から
大規模住宅都市構想(20計画)に関連して、当該計画の設計が完了したこと
が発表されました。
バクダット市内で「3つの計画」の他、その他地域での「17の計画」を併せて「20の計画」が推進される予定とのことです。
ここで注目ポイントとなるのが
現在定められた「国家予算(規模)」では当該大規模ブロジェクトを賄うことができない
と考えられることです。
イラクでは当該「住宅都市構想」以外にも様々なプロジェクトが計画されており、普通に考えると現在の「予算規模」と「国家プロジェクト」とのアンバランス(不釣り合い)の存在はとても不可思議な要素となります。
イラクディナールの通貨価値再評価(RV)を前提とした国家プロジェクト
イラクでは、現状「大規模な収益増」が見込まれているわけではありません。それゆえに、「予算と国家プロジェクトとの予算規模の相違」は大きな違和感を感じる要素となります。
ただひとつ、その相違(違和感)を解消することができる考え方が存在。それが
イラクディナールの通貨価値再評価(RV)を前提とした国家プロジェクトとなっている
ということです。
逆に、この方法以外は、どう考えても現在イラク政府が計画・推進している各プロジェクトを具現化する方法がないのです。
イラク首相「スダニ」の公の場での各種発言
今年になって「明確な変化」を感じさせてくれるのが
イラクのスダニ首相による「イラクディナール価値再評価」に関連した各種発言の存在
です。
イラク国内市場からへ「米ドル利用を排除する」こと
国民に対してイラク国内市場にて「イラクディナールのみを使用する」こと
イラクディナールの為替レート変更を予定していること
などを度々公の場で発言しているのです。
ここに来て上記のような発言が増えている印象がありますので、個人的には「イラクディナールの為替レート変更」がかなり近づいているものと判断しています。