「GCR/RV関連情報」現在のイラク国内金融動向!?RV(通貨価値再評価)へ向けた取り組み
GCR/RVに関連した現在のイラク国内状況です。(主にイラク国内の金融機関動向に関する話です。)
目次
RV(通貨価値再評価)へ向けたイラク国内での金融動向!?
現在、イラク国内ではRV(通貨価値再評価)の実現に向けて、様々な取り組みが行われています。
RV(通貨価値再評価)の具体的な要素となるのが
イラクディナール低額紙幣の導入
イラクディナールの新為替レートの公表
です。
上記を具現化するために、今イラク国内で活発に進められている金融政策が
電子決済(カード決済)の促進・普及と「現金所持」から「銀行口座内貯蓄」への移行
です。
イラク国内では歴史的背景にて、現金所持をしている国民が多く存在しています。
多くの国民資産が「現金」として所持されていると「新紙幣(低額紙幣)の導入」「イラクディナールの新為替レートへの移行」に支障が生じます(必要経費と時間がかかり過ぎてしまう)。
それゆえに電子決済(カード決済)を促進・普及させることによって、銀行口座の利用率を高めるという施策が進められているわけです。
ただ、ここまで・・なかなか上手く進んでいないのは
そもそもイラク国内の金融機関には不正が横行しており、国民の金融機関に対する信用度が低い
こと。
イラク国内の金融システム(電子化対応のシステム)が整っていない(古い)
といった状況があったからです。
「金融機関(銀行)の信用回復」と「最新の電子化対応の金融システムへの移行」を成し遂げることが現実的な課題となっています。
電子化対応金融システムへの移行に関する最新情報
今週、イラク国内の金融機関にて2つの注目出来事がありましたのでご紹介しておたきいと思います。
1)インダストリアルバンクによる現金引き出しの制限!?
イラクの金融機関「インダストリアルバンク」が今週、イラク国民に対して「許可された限度額を超える金額を持ち越すことに対する警告」を発するという出来事がありました。
市民は許容限度額を超えないように注意すべき
市民は銀行システムを通じて多額のお金を送金することができる(という指摘&アピール)
市民は、イラクへの金銭の出し入れが許される制限を超えた場合の法的責任を回避するために、現金を持ち歩くことを避けるべきである
といった内容が発信されています。
まあ、簡単に言うと、なかなか銀行口座を積極的に活用してくれない市民が多い状況に対して、「現金を所持しないで銀行口座を活用するように」というアピールが行われたということです。
※インダストリアバンクからの声明を通じて、市民にとって大いに有益となるRV(為替レート変更&低額紙幣導入)を実施したいのに、何故市民は、その有益性を理解してくれないのか?銀行口座を積極的に活用してくれないのか?という苛立ちを感じます(苦笑)
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ただ、その背景にある理由が伝統的?なイラク国内金融機関の汚職と腐敗による市民の信頼喪失なんですよね(苦笑)。
2)ラフィダイン銀行による「包括的な銀行システムの導入」の発表!?
今週、ラフィダイン銀行からバグダッド市内にあるアル・アメル地区ディヤラのアル・ファルーク、アンバールのアル・ハリディヤ支店にて包括的な銀行システムの導入実施に関する発表がありました。
市民に最高のサービスを提供するために、紙の取引から電子取引に移行する政府プログラム実施の一環
であることが告げられています。
現状、イラク国内でのRV(通貨価値再評価)を実施するためには、「電子取引への移行」が必要不可欠な要素となっているように感じています。