「GCR/RV関連情報」イラク(イラクディナール)とイラン(リアル)の連動!?

Qトピック

イラク(イラクディナール)とイラン(リアル)の連動!?

RV(通貨価値再評価)に関連して、イラクとイランの興味深い連動性を示唆する情報がありましたので共有させていただきます。

イラクとイランが自国通貨のゼロ削除へ向けた連動性

イラクとイランが自国通貨のゼロ削除へ向けた連動性

イランはイラクにとって紛争の火種となっていますが、その反面、最大の貿易相手国のひとつでもあります。イランとイラクは様々な意味で繋がりが深いということです。

今月(2025年8月)になってイランは公式に

自国通貨(リアル・IRR)の4つのゼロを削減したい

という構想(考え方)を発表しています。

2025年8月初旬、イラン議会(経済委員会)は通貨から4つのゼロを削除する計画を承認。具体的には、新しい1リアル=旧10,000リアルとなり、さらにそれを100クラン(gherans)に分ける仕組みです。通貨名は「リアル」のまま維持されます。

対して、イラクでは数年前から自国通貨(イラクディナール)の「3つのゼロ削除」へ向けた動きを見せており、RV(通過価値再評価)を行う上で必要不可欠な対応と考えられています。

イランリアル「4つのゼロ削除」の表と裏の目的!?

イランリアルの「4つのゼロ削除」の目的!?

公式には、イランが「自国通貨(IRR)の4つのゼロ削除」を進めたい理由として

超インフレと通貨の大幅な価値下落

への対応と語っています。

実際、イランはインフレ率が2025年5月時点で38.7%に達し、IMFによれば2025年時点で世界でも上位レベルの高インフレ国となっています。

高いインフレにより、日常取引で数字が大きくなりすぎ、計算や表示が煩雑になっているため、これを簡略化する目的があると言われています。

ただ、Qプラン視点(GCR/RV)で当該出来事を見た時、もうひとつ別の目的があるのではと考えられています。それが

貿易相手国であるイラクと平等な競争(貿易競争)の場を整える

ということです。

イラクディナールの「3つのゼロ削除」と連動した動きの可能性!?

イラクディナールの「3つのゼロ削除」と連動した動きの可能性!?

イラクではイラクディナールのRV(通貨価値再評価)を念頭にイラクディナールの「3つのゼロ削除」計画が数年前から進められています。

基本的には、イラクディナールの3つのゼロ削除を行った後に、IQDのRV(通貨価値再評価)を実施するのではないかと考えられています。

イランが 貿易相手国であるイラクと平等な競争(貿易競争)の場を整えることを念頭に「リアルの4つのゼロ削除」を発表したのではと推察されるのは

イラクディナールが3つのゼロ削除を行った時に、リアルが現状のままだと貿易をする上でいろいろと不利な状況が生じる可能性がある

からです。

そういう意味で

イラクディナールの「3つのゼロ削除」とイランアリルの「4つのゼロ削除」がほぼ同じようなタイミング(時期)に実施される可能性

もあるのかもしれません。(RV的には、同じタイミングとなる必要はありませんが、イランとしてはイラクに後れを取らないようにしたいと考えるはずです。)

イランが示した現時点での「4つのゼロ削除」実施スケジュール

イランが示した現時点での「4つのゼロ削除」実施スケジュール

以前から語っているように、Qプラン関連の「スケジュール(実施日など)に関した情報(良き情報も好ましくない情報も)」はほぼ当てになりません(笑)。

ですから、当該出来事(イランリアルの4つのゼロ削除)がQプラン上の動きであった場合、今からお話しするスケジュール情報は当てにならない(変更の可能性大)・・・あくまでもひとつの目安として参考程度に理解していだたければと思います。

イラン議会は「リアルの4つのゼロ削除」のスケジュール(目標)として

2027年(イラン暦1406年)から新通貨の導入

を示しています。

とはいえ、先ほどお話したように、イラクとの貿易不平等を生じさせないためには、イラクがイラクディナールの3つのゼロ削除を実施したら、なるべく早くに追随したいと動くことが想定されます。

ただ、単純に捉えるとイランリアルもRV(通過価値再評価)の対象通貨となっていますので、遅くとも

2027年リアル新通貨導入と併せて、リアルのRV(通過価値再評価)が成される

と考えることが出来そうです。

当該出来事のみから言えるのは

2025年~2027年の間にリアルのRV(通過価値再評価)が想定(計画)されている

のではということです。

QトピックGCR/RV, イラク, イラン

Posted by Baum